犬を飼う前に。

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まもなく4月。いろいろ生活が変わる方も多いと思います。
そして、新しく犬を飼おうと思っている方も。
その前に。少し考えてから飼ってほしくて書きます。

犬を飼う事は、自由です。
ただ、飼うからには犬の一生を背負う覚悟をしてください。

先日も、吠える犬を見に行ったときに、
「キチガイだねこの犬は!やっぱりこんな犬種駄目だね!」
と言った方がいました。絶対にそんなことを思わないように。
「自分の子供が生意気だから、隣の子と交換しよう」なんて言う人は
いませんよね。たぶん。
たとえ吠えようが暴れん坊だろうが咬もうが、あなたが選択して飼った犬です。
犬が自分で、「ココで飼われよう」と歩いてきたわけではないはずです。

人には飼う自由がありますが、犬には選ぶ権利はありません。
飼うことを選択したからには、できる限りの幸せを与えてあげてください。
たとえ、どんな犬であって、自分の家族です。受け入れてください。

受け入れた上で、お互いストレスが無いように改善する方法は考えるべきです。
人には、飼わない自由もある、ということを、よーく考えてください。

で、飼う覚悟があれば、以下のことを考えましょう。
・犬を飼える家庭環境か?
まず家族構成。赤ん坊がいる家庭や、高齢者ばかりの家庭は避けるべきです。
今の犬は、20年くらいは生きると思ってください。
20年後、自分は確実に生きていられる年齢ですか?
犬が寝たきりになっても、肉体面、経済面ともに支えられますか?
それに、若くても一人暮らしで、ほとんど家にいない方は避けてください。
犬がずーーーっと留守番ではかわいそうです。
一人じゃかわいそうだから、と多頭飼いもダメです。犬には人との関係が必要です。動物王国ならいいですけど。

そして環境。
たぶん今時は室内飼いだと思いますが、犬が生活するのに十分なスペース、
多少の破壊やらなんやらに耐えられる環境、精神が必要です。
そして、犬を飼っていくのにはけっこうお金がかかります。
ゴハン、予防接種、フィラリア、美容院、病院などなど。

そうして考えると、中年くらいの夫婦のいる家庭で、主婦、主夫などが
家にいる家庭が一番なんでしょうね。

それがOKなら、次は犬種決めですね。
目的として、一緒に遊びたい元気な犬がほしいのか、おとなしい犬が
いいのか。姿で決めるのではなく、目的で決めてください。
犬は狩りだとか、番だとか、いろんな目的のために「造られた」動物です。
造られた目的から大きく外れた飼い方は犬にとってストレスとなります。
大型犬のほうがやはり、金銭的にも肉体的にも負担は大きいです。
これは長くなるので割愛です。

最後に。多くの方はペットショップに犬を買いにいくかと思います。
どうして、いつも店には子犬がいるのか。
ものの数ヶ月で大きくなってしまうはずなのに。
全部売れてるの?これだけペットショップがたくさんあって、
犬種がたくさんいるのに、工業製品並みの品揃えができるのって
すごくない?と。どんな生産してるんだろうって。

自分は、ペットショップで犬を販売するのは大反対です。
ブリーダーも、ほとんどは消えてほしいと思っています。
ですので、できれば犬は買ってほしくない、と思います。
間違いなく今は過剰供給です。生き物なのに。
買わなくても、すでに生まれてきてしまって、いろんな理由で
ちゃんとした飼い主がいない犬も一杯いると思います。
その子をもらってあげるのも手です。
そうしていけば、バブル的な需要は消えます。
まじめなブリーダーとショップ以外は消えて、不幸な子達は減るかなと。
そんなことを考えています。

ちなみにジルバルはともにペットショップで買ってないです。 2006年03月13日(月)

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